インプラントの形状
インプラントの適正な太さや長さについてご存知でしょうか？ 先日、他医院でインプラント治療をされた写真の方が受診されました。上の前歯に埋入されているインプラント４本が折れています。欠損補綴として使用するインプラントは、直径３㎜以上が必要なのですが、４本とも直径1，8㎜しかありませんでした。強度的に問題があります。 また、２ピースインプラントが当たり前の時代に、１ピースインプラントが使用されていました。周囲粘膜との調和、審美的な仕上がりを考えると、１ピースインプラントでは対応できません。 ２ピースインプラントより１ピースインプラントの方が材料代は安く済みますが、それ以外のメリットはないので、現在ほとんど使用されていません。 場合によっては厚労省が認可にていない材料を使用して、さまざまな経費を抑えることによって１０～２０万円/本でインプラント治療を行っている医院がありますが、適正な値段設定とは言えません。早期に問題を起こすケースが多いです。 インプラント治療を安全・安心に行い、長持ちさせるためには、インプラントの形状について、世界的なルールを守って行うことは当然のはずです。
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